機械ミキシングとは、ホームベーカリーやパンミキサー等の機械を使って捏ねるということ。
手捏ねパンは難しい
まず、機械ミキシングでパン生地を作ることで、押さえるポイントが明確になります。
機械ミキシングでパン生地の作り方を理解してから手捏ねパンを作ると美味しパンができるようになります。
機械ミキシングによって出来ること
1、適正に捏ねられたパン生地の捏ね時間がわかるようになる。
2、捏ね時間が決まれば、捏ね上げ温度を調整できる。
3、条件が固定できるので失敗も少なくなり、仮に失敗したとしても原因が明確になる。
1、適正に捏ねられたパン生地の捏ね時間がわかるようになる。
大体のパン生地は混ぜる捏ねる混ぜる捏ねるの工程で生地を作ります。
例えば、混ぜる(低速)3分 捏ねる(中速)4分 混ぜる(低速)3分 捏ねる(中速)4分30秒 のように適正な捏ね具合の生地を作るための捏ね時間が概ね決まります。
室温、水温などの条件により、最後の捏ねるで多少調整は必要ですが、機械ミキシングにより適正に捏ねられたパン生地が安定して作れるようになります。
適正に捏ねられたパン生地の見分け方は別の記事で紹介します。
2、捏ね時間が決まれば、捏ね上げ温度を調整できる。
捏ね時間がおおよそ決まっていれば、捏ね上げ温度を調整します。
室温、粉の温度、副材料の温度を考慮して仕込み水の水温を決めて捏ねます。
(室温、仕込み水の水温、捏ね上げ温度を記録しておくと失敗が激減します)
主に、仕込み水の水温を調整して捏ね上げ温度が適正な温度になるようにします。夏場に温度が上がり過ぎてしまう場合は、あらかじめ小麦粉を冷蔵庫で冷やして捏ねます。
パン生地が捏ね上がったらすぐに温度計でパン生地の捏ね上げ温度を計ってください。
捏ね上げ温度は、生イーストや加糖用のインスタントドライイーストを使って作る一般的なパン生地で27℃、無糖用のインスタントドライイーストを使って作るフランスパンのような生地で24℃です。とりあえずは、1℃低ければ低すぎる、1℃高ければ高すぎると思ってください。
決まった捏ね時間で捏ねて、捏ね上げ温度が適正な温度になればとても良い生地です。
この段階でいい生地ができていれば、美味しいパンが出来上がることは間違いないと言っても過言ではないです。
3、条件が固定できるので失敗も少なくなり、仮に失敗したとしても原因が明確になる。
捏ね上がった時にいい生地が出来ているなら、決まった捏ね時間で適正な捏ね上げ温度になっていると思います。
条件が決まっているので捏ね不足になりにくく、室温などから仕込み水の温度を予想しやすいので失敗も少なくなります。それでも失敗してしまった場合、例えば仕込み水の温度が高かった場合は、生地がだれてしまい捏ね時間が長くなってしまいます。決まった時間で捏ね上がりにしてしまうと、まだ生地が出来てないので、捏ね不足の生地かつ生地温度も高めになってしまいます。
また、もう少し捏ねて生地を捏ね上げると、生地はできあがりますが、さらに捏ね上げ温度が高くなってしまいます。いずれにしても次回からは仕込み水の温度をもう少し低くする必要があるとわかります。
原因が明確になることで、次回からの対策が出来ます。
まとめ
機械ミキシングでパン生地を作るメリットは、パン生地を適正に捏ねるための捏ね時間がわかるようになることです。また、捏ね時間が決まれば、捏ね上げ温度を調整できるようになります。
パン職人は機械ミキシングをしてパン生地を作っているので安定して美味しいパン生地を作ることができます。
機械ミキシングをしてパン生地を作ったとしても、捏ね上げ温度と捏ね具合が適正でなければ美味しいパン生地は出来ないので注意してください。もちろんその後の工程もすべて大事なので確認してください。
以下の記事で詳しく解説しています。
興味があれば、読んで見てください。
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